LINEで診断コンテンツを作る方法|リサーチ・トーク分岐・LIFFの選び方
この記事の結論
LINE上の診断を、公式リサーチ・トーク分岐・LIFFのどれで作るかを判断条件つきで整理。結果カードと次の行動まで設計する手順です。
最終更新:2026年10月6日
LINE上の「診断」は、公式のリサーチ(アンケート)で属性を集める仕組みと、トークやウェブ画面で分岐して結果を返す仕組みを混ぜて呼ばれがちです。先に決めるのは画面の見た目ではなく、何を判定し、判定後に何を案内するかです。この記事では、標準機能で足りる範囲と、トーク分岐やLIFFが必要になる境界を分けて書きます。
LIFE公式サイトのLINE×AI 集客 成熟度診断は、訪問者が自社のLINE活用度を確認するための無料ツールです。ここで扱うのは、事業者が自社の友だちに出す診断コンテンツの作り方です。両者は目的が違います。
仕様・制限はLINEヤフーの公式マニュアルを2026-10-02に確認した内容です。管理画面の表記は更新されることがあるため、実装前に一次資料を再確認してください。
診断で先に決める4点
診断を作る前に、次を1行ずつ書けます。書けない項目があるなら、設問を増やす前に止めた方がよいです。
| 決めること | 書く内容の例(説明用) |
|---|---|
| 判定の目的 | 向くメニューを案内する、来店予約へ進める、資料請求の種類を分ける |
| 判定に使う入力 | 目的、利用時期、予算帯、店舗、経験の有無など、施策で使う項目だけ |
| 結果の種類 | 3〜5タイプ。結果ごとに次の1行動を決める |
| 判定後の行動 | 予約、来店、資料、有人相談、商品一覧のいずれか1つ |
氏名、電話番号、健康状態、契約内容など、判定に不要な項目は聞かない設計にします。後からCRMへつなぐ場合も、顧客データとして残す項目は施策で使うものに限ります。

図:診断の作り方を選ぶ。細かな条件と例外は、本文で確認してください。
公式リサーチで足りる範囲
LINE Official Account Managerのリサーチは、友だちにアンケートを送り、属性や選択式の回答を集める標準機能です。2026-10-02確認時点の主な条件は次のとおりです。
- 自由形式の質問は最大7問
- 単一回答・複数回答の選択肢は各問最大10個
- 自由回答は未認証アカウントでは使えない
- 実施期間は作成後に途中変更できない
- 保存後、メッセージ、LINE VOOM、あいさつメッセージ、自動応答メッセージに設定できる
- 結果のExcelダウンロードは回答20件以上が必要で、50,000行まで
リサーチが向くのは、全員に同じ質問を出し、回答を後から配信条件や集計に使いたい場合です。回答に応じてその場でタイプ判定し、結果カードと次のボタンを出し分ける用途は、公式マニュアル上のリサーチ単体では足りません。
トーク分岐が必要になるとき
次のどれかがあるなら、リサーチではなくトーク上の分岐、またはウェブ画面を検討します。
- 直前の回答で、次の質問を変えたい
- 結果を「タイプA/B/C」としてその場で見せたい
- 結果画面から予約、商品、相談へすぐ進ませたい
- 回答を顧客ごとに保存し、後の配信や担当者対応に使いたい
標準の応答メッセージは、キーワード完全一致または一律応答で固定文を返します。営業時間や予約URLのような定型案内には向きますが、複数問の診断ロジックをキーワードだけで組むと、表記ゆれで途中離脱しやすくなります。分岐数が多い、結果をカードで見せたい、回答を顧客データとして残したい場合は、Messaging API側で質問と判定を持たせる方が扱いやすいです。
結果画面はFlex MessageかLIFFか
判定結果をテキストだけで返すと、次に何をすればよいか分かりにくくなります。公式のFlex Messageは、テキスト・ボタン・画像をカードとして並べられるメッセージ形式です。診断結果のタイプ名、向く理由、次の1ボタンを1枚に収める用途に向きます。受信端末のOSやLINEバージョンで描画が変わるため、送信前にFlex Message Simulatorで確認します。作り方の具体例はFlex Messageの業種別サンプルを参照してください。
質問数が多く、途中保存や入力チェックが必要な場合は、トークの連投よりLIFF(LINE Front-end Framework)のウェブ画面の方が向きます。LIFFはLINE内で動くウェブアプリの仕組みで、ユーザー識別をLINE上で扱いやすい一方、ミニアプリ審査とは別物です。関係の整理はミニアプリとLIFFの違いを見てください。
説明用の最小構成は次です。
- 友だち追加直後、またはリッチメニューから診断を案内する
- 判定に必要な質問だけ出す(3〜5問を目安)
- 結果をFlex Messageで返し、次の行動を1つ置く
- 回答と結果タイプを顧客データへ残す
- 答えられない・例外は有人チャットへ渡す
公開前に確認すること
- 結果タイプごとに、次の行動が1つに決まっているか
- 聞いた項目を、配信・接客・分析のどれで使うか説明できるか
- キーワード応答と外部ボットが同時に動いて、診断の途中で別返信が割り込まないか
- 結果カードの文字切れを、実機またはシミュレーターで見たか
- 誤判定や個人情報の入力が起きたときの停止手順があるか
問い合わせ対応まで自動化したい場合は、診断とは別にAIチャットボットとRAGの範囲を決めます。診断は「分ける」、AI応答は「質問に答える」役割なので、同じ仕組みに無理にまとめない方が検証しやすいです。
自社の診断を、予約・接客・顧客データまでつなぎたい場合は、LINE AIチャットボット導入支援またはLINE CRM支援から相談範囲を確認できます。