LINE Flex Messageの作り方と業種別サンプル|JSON例つき
結論から言うと、LINE Flex Messageは「画像つきのきれいなカード」を作る機能ではなく、LINE上の接客を一段わかりやすくするUIです。 商品、予約、クーポン、診断結果、見積もり、来店後フォローなど、ユーザーが次に何をすればいいかをカードの中で整理できます。テキスト配信だけで成果が伸びないときほど、Flex Messageを入れる価値があります。
この記事は、LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援に携わり、現在はLINE-FIRST CRM「LYNX」を開発・運営するLIFE合同会社代表・小川靖人が監修しています。
Flex Messageとは
Flex Messageは、LINE Messaging APIで送れる自由度の高いメッセージ形式です。bubbleと呼ばれるカード単位を組み合わせ、画像、テキスト、ボタン、価格、ステータス、区切り線などを配置できます。
よく使う構成はこの4つです。
- hero — 商品画像、店舗写真、サービスのビジュアル
- body — タイトル、説明、価格、日時、条件
- footer — 予約、購入、詳細確認などのボタン
- carousel — 複数カードを横並びで見せる形式
テキストだけの配信と違い、ユーザーは内容を「読んで理解する」のではなく「見て判断する」状態になります。スマホの小さい画面では、この差がかなり大きいです。
まずはこの形を作る
最初から複雑なカードにしなくて大丈夫です。成果が出やすい基本形は、次の5要素です。
- 誰向けかが一瞬でわかるタイトル
- 得られるメリットが1つに絞られている
- 条件や期限が短く書かれている
- ボタンが1〜2個に絞られている
- 次の行動が明確
下のJSONは、飲食店の初回来店クーポンを想定したFlex Messageです。この記事内では、実際のLINE風プレビューとして表示されます。
文字切れを防ぐ設計
Flex Messageで一番よく起きる失敗は、スマホ上で文字が切れることです。特に日本語は端末幅、フォントサイズ、LINEアプリの表示差で見え方が変わります。
実務では、次を守るだけでかなり安定します。
- 長い見出しを1行に押し込まない
wrap: trueを基本にする- タイトル、説明、条件、CTAを分ける
- ボタン文言は8〜12文字程度にする
- 価格や日付は横並びにしすぎない
carouselは1枚ごとの情報量を減らす
「スマホで見たときに、ユーザーの動線とLINE画面が同時に理解できるか」を基準に見ると判断しやすいです。見た目が派手でも、次の行動がわからないカードは弱いです。
業種別の使い分け
Flex Messageは業種ごとに役割が変わります。
| 業種 | 向いているFlex Message | 目的 |
|---|---|---|
| 飲食店 | クーポン、予約導線、来店後アンケート | 初回来店と再来店 |
| 美容室・サロン | 空き枠案内、施術メニュー、次回予約 | 予約率とリピート |
| 不動産 | 物件カード、内見候補、条件ヒアリング | 追客効率 |
| クリニック | 予約案内、検査前説明、リコール通知 | 来院忘れ防止 |
| EC・D2C | 商品カード、カゴ落ち、購入後フォロー | LTV向上 |
| スクール | 体験会案内、コース比較、入会フォロー | 入会率向上 |
サンプルを見ながら作りたい場合は、LINE Flex Message ギャラリーで業種別テンプレートを確認できます。JSONを直接編集したい場合は、Flex Messageシミュレーターを使うと、その場で見た目を確認できます。
作り方の手順
実務では、次の順番で作るのが早いです。
-
目的を1つに絞る
予約、購入、問い合わせ、再来店など、カード1枚につき目的は1つにします。 -
テキストだけで骨子を書く
いきなりJSONを書かず、タイトル、説明、条件、ボタン文言を先に決めます。 -
テンプレートに流し込む
既存テンプレートを使い、色、画像、文言、ボタンURLだけ変えます。 -
スマホ幅で確認する
PCのプレビューだけで判断しないこと。文字量、ボタン、余白を必ずスマホ幅で確認します。 -
配信後の数字を見る
クリック、予約、購入、ブロック率を見て、カードの情報量とCTAを調整します。
よくある失敗
Flex Messageは自由度が高い分、作り込みすぎると失敗します。
- 1枚のカードに説明を詰め込みすぎる
- ボタンが多すぎて主行動がぼやける
- 画像の雰囲気は良いが、何の案内かわからない
- クーポン条件が小さく、会計時にトラブルになる
- 配信後にクリックやCVを見ていない
とくに「きれいなカードを作る」ことが目的化すると危険です。Flex Messageはデザイン制作物ではなく、接客導線です。ユーザーが迷わず進めるかどうかで評価しましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q: Flex MessageはLINE公式アカウントの管理画面だけで作れますか?
A: 管理画面だけでは自由なFlex Messageは作れません。Messaging APIや外部ツール、シミュレーターを使ってJSONを作成し、配信・応答に組み込みます。まずはテンプレートを使うのが現実的です。
Q: Flex Messageとリッチメッセージはどちらを使うべきですか?
A: 画像1枚で強く見せたいならリッチメッセージ、複数の情報やボタンを整理したいならFlex Messageが向いています。予約、商品、診断結果、見積もりはFlex Messageのほうが扱いやすいです。
Q: 文字切れを防ぐには何を見ればいいですか?
A: wrap: trueを基本にし、見出しを短くし、ボタン文言を詰め込みすぎないことです。PCではなくスマホ幅で確認し、横並びの情報を増やしすぎないようにします。
Flex Messageを業種に合わせて設計したい方は、LINEで相談するからお気軽にどうぞ。テンプレート作成から、Ogawa Botで受け取れる導線、配信後の改善までまとめて設計できます。