LINE活用の基礎

LINE Flex Messageの作り方と業種別サンプル|JSON例つき

小川 靖人文・小川 靖人元LINE社員・LIFE合同会社 代表
この記事の執筆者:元LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援チームの立ち上げを推進し、LINE Green Badge試験問題の作成にも関与。バディカダイレクト元COOとしてLINE中心の販売基盤を構築し、AI接客チャットボット「中野愛作」を開発。詳しいプロフィール →
#LINE公式アカウント#Flex Message#Messaging API#テンプレート#JSON
この記事は「LINE公式アカウント完全ガイド」の一部です。全体像はこちらから →

結論から言うと、LINE Flex Messageは「画像つきのきれいなカード」を作る機能ではなく、LINE上の接客を一段わかりやすくするUIです。 商品、予約、クーポン、診断結果、見積もり、来店後フォローなど、ユーザーが次に何をすればいいかをカードの中で整理できます。テキスト配信だけで成果が伸びないときほど、Flex Messageを入れる価値があります。

この記事は、LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援に携わり、現在はLINE-FIRST CRM「LYNX」を開発・運営するLIFE合同会社代表・小川靖人が監修しています。

Flex Messageとは

Flex Messageは、LINE Messaging APIで送れる自由度の高いメッセージ形式です。bubbleと呼ばれるカード単位を組み合わせ、画像、テキスト、ボタン、価格、ステータス、区切り線などを配置できます。

よく使う構成はこの4つです。

  • hero — 商品画像、店舗写真、サービスのビジュアル
  • body — タイトル、説明、価格、日時、条件
  • footer — 予約、購入、詳細確認などのボタン
  • carousel — 複数カードを横並びで見せる形式

テキストだけの配信と違い、ユーザーは内容を「読んで理解する」のではなく「見て判断する」状態になります。スマホの小さい画面では、この差がかなり大きいです。

まずはこの形を作る

最初から複雑なカードにしなくて大丈夫です。成果が出やすい基本形は、次の5要素です。

  1. 誰向けかが一瞬でわかるタイトル
  2. 得られるメリットが1つに絞られている
  3. 条件や期限が短く書かれている
  4. ボタンが1〜2個に絞られている
  5. 次の行動が明確

下のJSONは、飲食店の初回来店クーポンを想定したFlex Messageです。この記事内では、実際のLINE風プレビューとして表示されます。

LLINEプレビュー
L
LYNX
初回来店クーポン友だち追加ありがとうございます。会計時にこの画面を見せると、ドリンク1杯をサービスします。
有効期限友だち追加から14日間
予約するメニューを見る

文字切れを防ぐ設計

Flex Messageで一番よく起きる失敗は、スマホ上で文字が切れることです。特に日本語は端末幅、フォントサイズ、LINEアプリの表示差で見え方が変わります。

実務では、次を守るだけでかなり安定します。

  • 長い見出しを1行に押し込まない
  • wrap: trueを基本にする
  • タイトル、説明、条件、CTAを分ける
  • ボタン文言は8〜12文字程度にする
  • 価格や日付は横並びにしすぎない
  • carouselは1枚ごとの情報量を減らす

「スマホで見たときに、ユーザーの動線とLINE画面が同時に理解できるか」を基準に見ると判断しやすいです。見た目が派手でも、次の行動がわからないカードは弱いです。

業種別の使い分け

Flex Messageは業種ごとに役割が変わります。

業種向いているFlex Message目的
飲食店クーポン、予約導線、来店後アンケート初回来店と再来店
美容室・サロン空き枠案内、施術メニュー、次回予約予約率とリピート
不動産物件カード、内見候補、条件ヒアリング追客効率
クリニック予約案内、検査前説明、リコール通知来院忘れ防止
EC・D2C商品カード、カゴ落ち、購入後フォローLTV向上
スクール体験会案内、コース比較、入会フォロー入会率向上

サンプルを見ながら作りたい場合は、LINE Flex Message ギャラリーで業種別テンプレートを確認できます。JSONを直接編集したい場合は、Flex Messageシミュレーターを使うと、その場で見た目を確認できます。

作り方の手順

実務では、次の順番で作るのが早いです。

  1. 目的を1つに絞る
    予約、購入、問い合わせ、再来店など、カード1枚につき目的は1つにします。

  2. テキストだけで骨子を書く
    いきなりJSONを書かず、タイトル、説明、条件、ボタン文言を先に決めます。

  3. テンプレートに流し込む
    既存テンプレートを使い、色、画像、文言、ボタンURLだけ変えます。

  4. スマホ幅で確認する
    PCのプレビューだけで判断しないこと。文字量、ボタン、余白を必ずスマホ幅で確認します。

  5. 配信後の数字を見る
    クリック、予約、購入、ブロック率を見て、カードの情報量とCTAを調整します。

よくある失敗

Flex Messageは自由度が高い分、作り込みすぎると失敗します。

  • 1枚のカードに説明を詰め込みすぎる
  • ボタンが多すぎて主行動がぼやける
  • 画像の雰囲気は良いが、何の案内かわからない
  • クーポン条件が小さく、会計時にトラブルになる
  • 配信後にクリックやCVを見ていない

とくに「きれいなカードを作る」ことが目的化すると危険です。Flex Messageはデザイン制作物ではなく、接客導線です。ユーザーが迷わず進めるかどうかで評価しましょう。

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よくある質問(FAQ)

Q: Flex MessageはLINE公式アカウントの管理画面だけで作れますか?

A: 管理画面だけでは自由なFlex Messageは作れません。Messaging APIや外部ツール、シミュレーターを使ってJSONを作成し、配信・応答に組み込みます。まずはテンプレートを使うのが現実的です。

Q: Flex Messageとリッチメッセージはどちらを使うべきですか?

A: 画像1枚で強く見せたいならリッチメッセージ、複数の情報やボタンを整理したいならFlex Messageが向いています。予約、商品、診断結果、見積もりはFlex Messageのほうが扱いやすいです。

Q: 文字切れを防ぐには何を見ればいいですか?

A: wrap: trueを基本にし、見出しを短くし、ボタン文言を詰め込みすぎないことです。PCではなくスマホ幅で確認し、横並びの情報を増やしすぎないようにします。


Flex Messageを業種に合わせて設計したい方は、LINEで相談するからお気軽にどうぞ。テンプレート作成から、Ogawa Botで受け取れる導線、配信後の改善までまとめて設計できます。

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