業種別リッチメニューテンプレート|飲食・美容・不動産・クリニック
結論から言うと、リッチメニューは「ボタンを並べる場所」ではなく、LINE内のホーム画面です。 だから業種ごとに、予約、購入、問い合わせ、会員証、クーポン、よくある質問の優先順位を変える必要があります。テンプレートを使うときも、見た目より先に「ユーザーが次に何をしたいか」を決めるのが重要です。
この記事は、LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援に携わり、現在はLINE-FIRST CRM「LYNX」を開発・運営するLIFE合同会社代表・小川靖人が監修しています。
リッチメニューの基本設計
リッチメニューで最初に決めるべきことは、デザインではありません。次の3つです。
- 一番押してほしい行動 — 予約、購入、問い合わせ、診断など
- ユーザーが迷ったときに見る場所 — メニュー、料金、FAQ、アクセスなど
- 既存顧客が繰り返し使う機能 — 会員証、履歴、クーポン、マイページなど
この3つが決まると、6分割にするか、3分割にするか、タブ型にするかが自然に決まります。詳しい基礎はリッチメニューとは(サイズ・作り方)で解説しています。
飲食店テンプレート
飲食店では、初回来店と再来店を分けて設計します。
| 枠 | 役割 | ボタン例 |
|---|---|---|
| 大枠 | 予約 | 「席を予約」 |
| 中枠 | メニュー確認 | 「メニュー」 |
| 中枠 | クーポン | 「今日使える特典」 |
| 小枠 | アクセス | 「お店への行き方」 |
| 小枠 | 営業時間 | 「営業時間」 |
| 小枠 | 問い合わせ | 「質問する」 |
初回来店直後はあいさつメッセージでクーポンを届け、リッチメニューでは予約とアクセスを常設します。来店後は、クーポン・ショップカードと組み合わせると再来店につながります。
美容室・サロンテンプレート
美容室・サロンでは、予約導線を最優先にします。料金やメニューを見せるだけではなく、次回予約までの流れを短くすることが大切です。
| 枠 | 役割 | ボタン例 |
|---|---|---|
| 大枠 | 予約 | 「予約する」 |
| 中枠 | 空き状況 | 「今週の空き枠」 |
| 中枠 | メニュー | 「施術メニュー」 |
| 小枠 | スタイル事例 | 「仕上がりを見る」 |
| 小枠 | クーポン | 「初回特典」 |
| 小枠 | 相談 | 「髪の相談」 |
予約を増やしたい場合は、LINEで予約を受ける方法とセットで設計します。来店周期がある業種なので、ステップ配信で次回来店のタイミングを作るのも有効です。
不動産テンプレート
不動産は検討期間が長く、条件整理が重要です。リッチメニューでは「物件一覧」よりも「希望条件の更新」「内見予約」「相談」を前に出します。
| 枠 | 役割 | ボタン例 |
|---|---|---|
| 大枠 | 条件ヒアリング | 「希望条件を送る」 |
| 中枠 | 内見予約 | 「内見を予約」 |
| 中枠 | 新着物件 | 「新着を見る」 |
| 小枠 | ローン相談 | 「資金計画」 |
| 小枠 | エリア相談 | 「エリアを相談」 |
| 小枠 | 担当者チャット | 「担当に聞く」 |
物件カードはFlex Messageで見せると、画像、価格、駅距離、ボタンを整理できます。詳しい追客設計は不動産の物確・追客も参考になります。
クリニック・歯科テンプレート
クリニックでは、予約とリコール、事前案内が中心です。医療広告ガイドラインや表現には注意しつつ、患者さんが迷わない導線を作ります。
| 枠 | 役割 | ボタン例 |
|---|---|---|
| 大枠 | 予約 | 「予約する」 |
| 中枠 | 診療内容 | 「診療メニュー」 |
| 中枠 | 再来院案内 | 「検診の案内」 |
| 小枠 | アクセス | 「アクセス」 |
| 小枠 | 持ち物 | 「初診の方へ」 |
| 小枠 | よくある質問 | 「FAQ」 |
クリニック・歯科のリコールでは、定期検診や再来院のタイミングをLINEで作る考え方をまとめています。
EC・D2Cテンプレート
ECでは、購入前より購入後の導線が効くことが多いです。再購入、使い方、レビュー、問い合わせをリッチメニューに置きます。
- 「おすすめ商品」
- 「購入履歴」
- 「使い方を見る」
- 「定期便を確認」
- 「レビューを書く」
- 「問い合わせ」
EC・D2CのLTV向上やカゴ落ち配信と組み合わせると、単発購入で終わらせない設計になります。
スクール・教育テンプレート
スクールでは、体験予約、料金、カリキュラム、保護者向けFAQを整理します。入会前の不安を減らすことが目的です。
- 「体験予約」
- 「コースを見る」
- 「料金」
- 「教室アクセス」
- 「よくある質問」
- 「LINEで相談」
検討期間が長いので、スクール・教育の育成のようにステップ配信で説明を分けると、初回接触から入会までの抜け漏れが減ります。
作るときのチェックリスト
リッチメニューを公開する前に、最低限ここを確認します。
- 1番押してほしいボタンが一番大きいか
- ボタン文言が短く、スマホで読めるか
- 外部ページに飛ばす前にLINE内で完結できる部分はないか
- クーポンや予約など、売上に近いボタンが下がっていないか
- 既存顧客が繰り返し使う導線があるか
- 配信やFlex Messageと役割が重複しすぎていないか
自分で画像を作る場合は、リッチメニュー作成ツールでサイズ確認しながら作れます。見せるカードも一緒に整えたい場合は、Flex Messageギャラリーを使うと便利です。
よくある質問(FAQ)
Q: リッチメニューは6分割が一番いいですか?
A: 6分割が万能ではありません。予約や購入など主行動が明確なら、大きい枠を作ったほうが押されやすいです。業種と目的に合わせて、3分割、4分割、6分割を選びます。
Q: リッチメニューに入れるべきボタンは何ですか?
A: 予約、購入、問い合わせ、会員証、クーポン、FAQのうち、売上や継続利用に近いものを優先します。単なる会社案内やSNSリンクだけで埋めるのはもったいないです。
Q: リッチメニューとFlex Messageはどう使い分けますか?
A: リッチメニューは常設の入口、Flex Messageはその時点で届けるカードです。予約や商品提案など、タイミングに応じて見せたいものはFlex Messageに向いています。
業種に合ったリッチメニューとLINE導線を設計したい方は、LINEで相談するからどうぞ。現状のメニューを見ながら、押される構成に直します。