LINEのオーディエンスとは?種類と作り方・セグメント配信での使い方を解説
結論から言うと、オーディエンスとは「特定の行動をした友だちのリスト」を作って保存しておくLINE公式アカウントの機能で、セグメント配信の絞り込み条件として使うためのものです。 性別や年齢といった推定属性よりも、「クリックした」「開封した」という実際の行動で絞れるため、配信の反応率を大きく左右します。本記事では、オーディエンスの種類・作り方・使い方・つまずきやすいポイントを解説します。
この記事は、LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援に携わり、現在はLINE-FIRST CRM「LYNX」を開発・運営するLIFE合同会社代表・小川靖人が監修しています。
オーディエンスとは
オーディエンスとは、**条件に当てはまる友だちを集めた「配信用のリスト」**です。一度作って保存しておけば、メッセージ配信のたびに「このリストの人に送る」「このリストの人を除いて送る」という使い方ができます。
ポイントは、セグメント配信で使う「みなし属性」(性別・年齢などの推定値)と違い、実際の行動データで絞れることです。興味は行動に表れるので、行動ベースの絞り込みは属性より精度が高くなります。
オーディエンスの種類(6つ)
| 種類 | 集められる友だち | 主な使いどころ |
|---|---|---|
| クリックリターゲティング | 過去のメッセージ内のリンクをタップした人 | 興味を示した人への追い打ち配信 |
| インプレッションリターゲティング | 過去のメッセージを開封した人 | 読んでくれる人への継続案内 |
| 追加経路オーディエンス | 特定のQRコード・経路から友だち追加した人 | 店頭客とWeb客の出し分け |
| ウェブトラフィックオーディエンス | LINE Tagを設置したサイトを訪問した人 | サイト閲覧者への再アプローチ |
| ユーザーIDアップロード | 自社で持つユーザーIDリストの人 | 会員データとの連携 |
| チャットタグオーディエンス | チャットで特定のタグを付けた人 | 個別対応した相手のグループ化 |
まず使うべきはクリックリターゲティングです。設定が簡単で、「興味を示した人」という一番濃いリストが作れます。
オーディエンスの作り方(手順)
- LINE Official Account Manager にログインし、「ホーム」→「オーディエンス」を開く
- 「作成」をクリックし、オーディエンスの種類を選ぶ
- 種類に応じて対象を指定する — クリック/インプレッションリターゲティングなら過去の配信メッセージを選ぶだけです(リンクが複数あるメッセージは、どのリンクのクリックかまで選べます)
- オーディエンス名を付けて保存(「7月新商品案内をクリックした人」など、後から見て分かる名前に)
作成後、対象人数(サイズ)の集計には時間がかかることがあります。キャンペーンで使う予定があるなら前日までに作っておくのが安全です。
セグメント配信での使い方
作ったオーディエンスは、メッセージ配信の作成画面で「配信先」→「絞り込み」を選ぶと指定できます。
- 含める: 「クリックした人リスト」に限定して、続報や限定オファーを送る
- 除外する: 「すでに予約した人リスト」を除いて、リマインドを送る
- 組み合わせる: 「開封した人」かつ「東京都」など、属性との掛け合わせも可能
具体的な配信設計はセグメント配信のやり方と設計例で、開封率を上げる3つの実例とあわせて解説しています。
つまずきやすいポイント
- 対象人数が足りないと配信できない — オーディエンス配信には対象が一定人数(目安50人)以上必要です。母数が少ないうちは、まず友だちを増やすことが先決です
- 過去にさかのぼれない — クリックリターゲティングは「その配信のクリックデータ」から作るため、データの保持期間を過ぎた古い配信からは作れません。リストにしたい配信があったら早めに作成しておきましょう
- ウェブトラフィックはLINE Tagの設置が先 — サイト訪問者のオーディエンスは、事前にLINE Tag(計測タグ)の設置をしておかないと集まりません
オーディエンスで足りなくなったら(CRMという選択肢)
オーディエンスは強力ですが、「問い合わせ内容が○○だった人」「診断で△△タイプだった人」のような、自社の業務データに基づくリストは標準機能では作れません。そこまで踏み込みたい場合は、LINEの行動データを顧客管理と結びつける仕組み(CRM)が選択肢になります。LIFEではLINE CRM・顧客データ活用の支援として、この設計を行っています。
よくある質問(FAQ)
Q: オーディエンスの作成に料金はかかりますか?
A: かかりません。オーディエンスの作成・保存は無料で、配信時に送った通数分だけが通常どおりカウントされます。
Q: オーディエンスはいくつまで作れますか?
A: 複数作成・保存でき、配信のたびに組み合わせて使えます。運用上は「クリックした人」「経路別」など用途の決まったリストを数個作り、命名ルールを揃えておくと迷いません。
Q: クリックリターゲティングとインプレッションリターゲティング、どちらを使うべきですか?
A: 濃さで選びます。クリック(タップした人)は人数が少ないぶん濃く、インプレッション(開封した人)は広いぶん薄めです。限定オファーはクリック、継続的なお知らせはインプレッション、が基本の使い分けです。