LINE活用の基礎

LINE公式アカウントのチャット履歴はいつまで残る?保存期間と引き継ぎの確認

小川 靖人文・小川 靖人元LINE社員・LIFE合同会社 代表
この記事の執筆者:元LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援チームの立ち上げを推進し、LINE Green Badge試験問題の作成にも関与。バディカダイレクト元COOとしてLINE中心の販売基盤を構築し、AI接客チャットボット「中野愛作」を開発。詳しいプロフィール →
#LINE公式アカウント#チャット履歴#チャットProオプション#顧客対応
この記事は「LINE公式アカウント完全ガイド」の一部です。全体像はこちらから →

この記事の結論

LINEチャットの無料範囲とチャットProオプションの保存期間、グループの写真・ファイルの例外を整理。必要な記録を担当者が確認できるようにする保存の判断と確認順を解説します。

最終更新:2026年10月9日

LINE公式アカウントのチャット履歴は、無料範囲では6か月、チャットProオプションでは最大5年間が保存期間です。ただし、グループ・複数人トークの写真や動画は2週間、ファイルは1週間という別の条件があります。「有料にしたので、すべて5年間残る」と考えると、必要な資料をあとから確認できないことがあります。

以前の相談を読み返したい店舗や、担当交代の前に記録を確認したいチーム向けに、まず期間の違い、次に業務で残す情報の決め方を整理します。個人用LINEの機種変更・トークの復元とは異なる、公式アカウント側の話です。

保存期間は、契約とトークの種類を分けて確認する

LINE公式アカウントのヘルプの「チャット履歴の保存期間は?」と、チャットProオプションの公式説明を基準にすると、確認する範囲は次のとおりです。

確認する記録無料範囲チャットProオプション
通常のチャット履歴6か月最大5年間
履歴のダウンロード利用不可利用可能
グループ・複数人トークの写真・動画など2週間2週間
グループ・複数人トークのファイル1週間1週間

Proの対象は2024年1月1日以降の履歴で、公式ヘルプはテキスト・画像・動画・ファイルについて購入時点から最大5年間の閲覧・保存と説明しています。解約後に再購入した場合の閲覧も説明されていますが、期限外の記録や消えた資料が必ず復元できるという意味には広げません。

月額は3,000円(税別)で、配信に使うLINE公式アカウントの月額プランとは別のオプション料金です。コミュニケーションプランでも契約できます。会話の基本機能を使うために、必ずProの契約が必要なわけではありません。

チャット履歴を残す前の確認表。無料範囲は6か月、チャットProは最大5年。ただしグループ・複数人トークの写真や動画は2週間、ファイルは1週間で、有料でもこの例外がある。残したい記録の種類と必要な期間を決め、保存先と担当者が読み返せるかを確認する。

図:記録を読み返す前と、引き継ぎ方法を決めるときの早見表です。Proの対象時期などの条件は上の本文でも確認してください。

図解画像を開く(保存用)

「何を残すか」を先に決める

契約の判断は、保存できる年数だけでは決まりません。たとえば翌年も同じお客様の相談が続くなら、6か月を超えて過去の案内を確認する必要があるかもしれません。一方、チャットは短い受付に使い、注文や予約の正しい情報を別の業務システムで管理しているなら、会話全体を長期間残す目的は変わります。

以下は、保存対象を決めるための架空の例です。

  • 予約変更の相談:新しい予約日時は予約システムで確認できるようにし、変更前の案内を読み返す必要がある期間も決める。
  • 写真付きの見積もり相談:写真が必要な仕事なら、期限内に確認し、業務で認められた保管先へ残すかを判断する。
  • 担当交代:前の会話だけでなく、何を確認済みで、何がまだ返せていないかを残す。

大切なのは、お客様に同じ説明や写真の送信を何度もお願いしなくて済むことです。すべての会話を無期限に複製するのではなく、必要な理由・期間・確認する担当者を決めます。写真やファイルの扱い自体は、受信した添付資料の確認と保存で詳しく整理しています。

ダウンロードと、日々の引き継ぎは役割が違う

Proでは履歴をダウンロードできます。ただし、ファイルを保存しただけで、次の担当者がすぐ対応できる状態になるとは限りません。どのお客様の、どの期間の記録で、誰が見てよいのかが分からないと、探す作業が増えます。

保存する場合は、業務で確認した顧客の識別情報と記録を対応させます。表示名が同じという理由だけで、別のお客様の記録をまとめないでください。保管先は、必要な担当者だけがアクセスできる場所を使い、個人の端末や広く共有されたフォルダーへ無条件に散らさないようにします。

日々の引き継ぎには、チャットのノートとタグも使えます。ノートは次に必要な確認、履歴は元のやり取りを読み返すための記録、と役割を分けると、毎回すべてのログを読む手間を減らせます。ノートへの転記だけで元の履歴を保存した扱いにはしません。

まず一つの相談で、次の担当者が読み返せるか確かめる

導入・契約変更の前に、実際に残す必要がある記録の種類を挙げ、次の順で確認してください。確認には実顧客の情報を公開資料へコピーせず、許可された範囲の記録か、テスト用の架空データを使います。

  1. 1対1か、グループ・複数人トークかを確認する。
  2. テキスト、写真、動画、ファイルのどれを、何か月後に確認する必要があるかを書く。
  3. 現在の契約と、管理画面で利用できる保存・ダウンロードの範囲を確かめる。
  4. 保存先で対象の記録を開き、顧客・期間・資料の対応を確認する。
  5. 次の担当者が必要な情報を読めるか、残る作業まで引き継げるかを試す。

保存期間が長いことと、必要なときに記録を使えることは別です。お客様の説明を受け取り直す前に、チームが確認できる一つの場所へつながっているかを見てください。

※料金・仕様の確認日:2026年10月9日。具体的な管理画面のダウンロード操作、取得できる形式・一度の対象件数は今回確認していないため、ここでは手順や上限を断定していません。

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