LINE公式アカウントの応答設定|チャット・応答メッセージ・Webhookの併用
この記事の結論
LINE公式アカウントの応答設定で、チャット・応答メッセージ・Webhookを同時利用する条件と、二重返信を避ける確認手順を公式資料に沿って整理します。
最終更新:2026年10月6日
LINE公式アカウントの応答は、いまは「チャットかBotか」の二者択一ではありません。LINE Official Account Managerの応答設定では、チャット、応答時間、応答方法、Webhookを項目ごとに選びます。外部ツールや自社ボットを繋いだあと「人が返信できない」「同じ質問に二重返信が来る」場合は、機能不足ではなく設定の重なりを疑うのが先です。
キーワード応答や営業時間外の定型返信そのものは、自動返信の設定で扱います。この記事は、誰が・どの経路で返すかを公式の組み合わせ条件で整理します。
仕様は2026-10-02にLINEヤフーの公式マニュアルとLINE Developersを確認した内容です。管理画面の選択肢名は更新されることがあるため、実装前に一次資料を再確認してください。
いまの応答設定で分かれているもの
応答設定マニュアル(2026-03-25更新、2026-10-02確認)では、応答機能と応答状況の表示を分けて説明しています。実務で混同しやすいのは次です。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| チャット | 担当者が管理画面のトークから手動返信する |
| 応答時間 | 時間内と時間外で応答方法を切り替える |
| 応答メッセージ | 受信メッセージに対する定型の自動返信 |
| AIチャットボット(β) | 登録したQ&Aから返信を選ぶ公式機能 |
| Webhook | LINEプラットフォームから自社サーバーや外部ツールへイベントを送る |
| あいさつメッセージ | 友だち追加時(ブロック解除時も含む)の自動送信 |
チャットがオンでも、応答時間を使うと応答メッセージやAIチャットボット(β)を併用できます。公式マニュアルも「チャットがオンの場合でも、応答時間機能を利用すると応答メッセージ・AIチャットボット(β)を利用できます」と書いています。

図:応答する場所を分ける。細かな条件と例外は、本文で確認してください。
応答メッセージを出すための公式の組み合わせ
応答メッセージマニュアルは、応答メッセージを送りたいときの応答設定を次のように整理しています。
| チャット | 応答時間 | 応答設定 |
|---|---|---|
| 使わない | — | チャット:オフ、応答メッセージ:オン |
| 使う | 使わない | チャット:オン、応答時間:オフ、応答方法に応答メッセージを含める |
| 使う | 使う | チャット:オン、応答時間:オン、応答方法に応答メッセージを含める |
応答メッセージを作成しただけでは届きません。応答設定を上記のいずれかにし、対象の応答メッセージを利用中にする必要があります。キーワード応答は、設定したキーワードと完全一致したときだけ送信されます。一致しない場合は、スケジュール付きの一律応答、毎日の時間指定、スケジュールなしの一律応答の順で送られ、同じ条件の一律応答が複数あるときはその中から1つがランダムです。
作成しただけでは動かない、保存しただけで利用開始していない、キーワードが完全一致していない、が「自動返信が来ない」ときの確認順です。
Webhookを足したときに起きること
外部の予約ツール、CRM、自作ボットを繋ぐ場合、イベント受信のためにWebhookをオンにします。法人ユーザー向け開発ガイドライン(2026-10-02確認)では、Webhookのオン/オフはLINE DevelopersコンソールのMessaging API設定と、Official Account Managerの応答設定の両方から操作でき、設定は同期すると書かれています。Webhook URLに設定できるエンドポイントは1つです。
同じガイドラインは、Webhookと「応答メッセージおよびあいさつメッセージ」の組み合わせを次のように制限しています。
| Webhook | 応答メッセージ・あいさつメッセージ | 可否 |
|---|---|---|
| 利用する | 利用する | 可 |
| 利用する | 利用しない | 可 |
| 利用しない | 利用する | 可 |
| 利用しない | 利用しない | 不可 |
Webhookも応答メッセージもあいさつメッセージもオフ、は公式に許可されていません。ユーザーへ何も返せない状態になるためです。
ボット作成ガイドは、Messaging API側であいさつや応答を処理するなら、Official Account Managerのあいさつメッセージと応答メッセージをオフにするよう案内しています。併用は可能ですが、公式返信とボット返信のどちらが返ったか分からなくなりやすい、と注意があります。初めてボットを作るときは、公式の自動応答をオフにしてから動作確認するのが安全です。
二重返信と「人が返せない」を分ける
よくある症状は、原因が違います。
同じ質問に公式の応答メッセージと外部ボットの両方が返る Webhookオンのまま応答メッセージも利用中だと、公式側とボット側が別々に返信できます。ボットに任せる範囲では、応答メッセージを利用停止にするか、キーワードがボットの対象質問と重ならないようにします。
外部ツールを繋いだあと、管理画面のチャットから返信できない チャット自体がオフになっていないか、応答時間が時間外扱いになっていないかを先に見ます。現在はチャットとWebhookを同時にオンにできます。ツール側の手順書が古い「Botモードに切り替え」のままだと、チャットを落とす指示が残っていることがあります。
応答メッセージを作ったのに届かない 応答設定の組み合わせ、利用中スイッチ、キーワード完全一致、応答時間を確認します。応答メッセージ画面上部の「現在のステータス」で、今送信される状態かを公式マニュアルも確認するよう案内しています。
Messaging APIの料金説明では、プッシュ・マルチキャスト・ブロードキャスト・ナローキャストは通数に数え、応答メッセージ(Reply API)は通数に数えません。公式の応答メッセージとチャットの手動返信も、配信通数とは別に扱われます。通数を節約するためにWebhookを切る、という判断には使いません。
確認手順
- Official Account Managerの「設定」→「応答設定」で、チャット、応答時間、応答方法、Webhookの現状を控える
- 応答メッセージ一覧で、利用中のキーワード応答と一律応答を確認する
- LINE DevelopersのMessaging API設定で、Webhook URLと「Webhookの利用」を確認する。Manager側のWebhookと値が同期しているか見る
- 検証用アカウントから、キーワード一致、不一致、営業時間内、時間外をそれぞれ1通送る
- 返ってきたのが公式応答か、外部ボットか、人のチャットかを記録する
- ボットに任せる範囲では公式の応答メッセージを止め、人が返す範囲ではボットが先に返信しないことを確認する
自社サーバーでWebhookを受ける場合は、署名検証と2秒以内の200応答が公式の前提です。セキュリティ設計まで見る場合は、公開中のAIチャットボット記事ではなく、実装範囲を分けて確認します。標準の自動返信だけで足りるか、予約や顧客データまでボットが返す必要があるかは、Messaging APIの基礎とLINE公式アカウント支援の対象範囲を見て判断できます。