LINE公式アカウントとは?できること・料金・始め方を基礎から解説
結論から言うと、LINE公式アカウントとは「企業や店舗がLINE上で顧客とつながり、メッセージ配信・チャット接客・販促までを行えるビジネス向けアカウント」です。 無料で開設でき、国内9,600万人超が使うLINEをそのまま自社の集客・接客チャネルにできます。この記事では、できること・料金・個人アカウントとの違い・始め方まで、はじめての方向けに基礎から解説します。
この記事は、LINE株式会社でLINE公式アカウント活用支援に携わり、現在はLINE-FIRST CRM「LYNX」を開発・運営するLIFE合同会社代表・小川靖人が監修しています。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントは、企業や店舗がLINE上で顧客とつながり、メッセージを送ったり接客したりできるビジネス向けのアカウントです。国内の月間利用者数9,600万人超(2024年時点)というLINEの圧倒的な普及率を、そのまま自社の集客・販促チャネルにできるのが最大の強みです。
メールやアプリと違い、すでに毎日使われているLINEの中に届くため、開封率が高く、友だちになった顧客と継続的に関係を築けます。
導入を迷っている段階の方は、先にメリット・デメリットを本音で解説した記事も参考にしてください。
個人のLINEアカウントとの違い
同じLINEでも、個人アカウントとは役割が大きく異なります。
| 個人アカウント | LINE公式アカウント | |
|---|---|---|
| 目的 | 個人の連絡 | ビジネスの集客・接客 |
| 運用 | 本人のみ | 複数の担当者で運用 |
| 一斉配信 | できない | 友だち全員・条件別に配信可 |
| 自動化 | なし | 自動応答・ステップ配信 |
| 分析 | なし | 友だち数・開封・ブロック率を計測 |
個人アカウントが「1対1の会話」なら、公式アカウントは「多くの顧客に対してビジネスを回す」ための道具です。
LINE公式アカウントでできる主なこと
- メッセージ配信 — 友だち登録した顧客全員、または条件で絞った相手に配信
- 1:1チャット — 個別の問い合わせ対応・予約受付・接客
- リッチメニュー — トーク画面下部に常時表示されるメニュー(予約・購入・FAQなどへの導線)
- ステップ配信 — 友だち追加後の経過日数などに応じて自動でメッセージを順番に送る
- クーポン・ショップカード — 来店・リピートを促す販促機能
- あいさつメッセージ — 友だち追加直後に自動で届く最初のメッセージ
- 分析 — 友だち数の推移、配信の開封・クリック、ブロック率などを計測
料金プラン
LINE公式アカウントは無料で始められます。料金は主に「配信するメッセージ数」で決まる従量制です。
| プラン | 月額 | 無料メッセージ通数 |
|---|---|---|
| コミュニケーション | 無料 | 月200通 |
| ライト | 5,000円 | 月5,000通 |
| スタンダード | 15,000円 | 月30,000通 |
※「1通」は1人に届けて1通とカウントされます(友だち1,000人に一斉配信すると1,000通)。無料枠を超えた分は追加料金がかかります。詳しくは料金と通数の数え方で解説しています。まずは無料で開設し、配信量が増えてきたら上位プランへ、という進め方が基本です。
始め方(3ステップ)
- アカウントを開設 — LINE for Business のサイトから無料で作成(メールアドレスがあればOK)
- プロフィールを整える — アイコン・背景・あいさつメッセージ・基本情報を設定
- 友だちを集める — 店頭QRコード、ウェブサイト、既存の顧客リストなどから友だち追加を促す
開設自体は数十分で完了します。手順を画面ごとに詳しく知りたい方はLINE公式アカウントの作り方・開設方法【完全手順】をご覧ください。むしろ大事なのは、開設後に**「どうやって友だちを増やし、どう接客して売上につなげるか」**という運用設計です。より信頼性を高めたい場合は、認証済アカウントの申請も検討しましょう。
メール・SMS・アプリとの違い
「LINEでなくてもいいのでは?」と迷ったら、他チャネルと比べてみましょう。
| チャネル | 開封のされやすさ | 双方向性 | 主な弱み |
|---|---|---|---|
| メール | 低い(十数%) | 弱い | 埋もれやすい |
| SMS | 高い | 弱い | 送信コスト・文字数 |
| 自社アプリ | 高い | 強い | インストールの壁 |
| LINE公式アカウント | 高い | 強い | 通数課金・ブロック |
普段使いのLINEに、高い開封率で双方向にやり取りできるのが強みです。詳しくはLINEとメルマガの違いもどうぞ。
業種別の活用例
同じLINE公式アカウントでも、業種によって効く使い方は変わります。自社に近い例を参考にしてください。
- 美容室・サロン/飲食店/アパレル・小売 — 予約・再来店・会員化
- クリニック・歯科/整体・接骨院/ペットサロン・動物病院 — 予約と定期通知
- 不動産/中古車/工務店・リフォーム — 問い合わせ対応と追客
- EC・D2C/スクール・教育/フィットネス — LTV向上と継続支援
つまずきやすいポイント
LINE公式アカウントは「開設はかんたん、成果を出すのは設計次第」です。よくある失敗が、
- 友だちは集まったが、何を配信していいか分からず放置してしまう
- 一斉配信ばかりで**ブロック率が上がる**
- 問い合わせ対応が属人化して、取りこぼしが発生する
といったものです。こうした課題は、配信の自動化やセグメント配信、CRM(顧客管理)との連携で解決できます。全体像はLINE公式アカウント完全ガイドにまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q: LINE公式アカウントは本当に無料で使えますか?
A: はい、無料で開設・運用を始められます。無料の「コミュニケーションプラン」では月200通まで配信でき、リッチメニューや自動応答、1:1チャットなどの主要機能も使えます。配信量が増えて無料枠を超える場合のみ、有料プランや追加料金がかかります。
Q: 個人のLINEと何が違いますか?
A: 公式アカウントは複数人で運用でき、友だちへの一斉配信・自動応答・ステップ配信・分析といったビジネス機能が使える点が大きく違います。個人アカウントは1対1の連絡用で、これらの機能はありません。
Q: 開設にどれくらい時間がかかりますか?
A: 開設自体はメールアドレスがあれば数十分で完了します。ただし成果を出すには、友だちの集め方・配信内容・接客の流れといった運用設計のほうが重要です。
Q: 友だちはどうやって増やせばいいですか?
A: 店頭QRコード、ウェブサイトへの友だち追加ボタン設置、既存顧客への案内などが基本です。詳しくは友だちの集め方で解説しています。
LINE公式アカウントの開設や運用設計、AIを使った自動接客についてお悩みの方は、ぜひLINEで相談するからお気軽にご相談ください。実際の運用で成果を出してきた知見をもとにお答えします。